「最悪のロゴ」と酷評されたサッカーW杯エンブレムが、 実はすごく考え抜かれていた話

こんにちは!
販促ツール専門デザイナー、ヒトノワデザインの長坂です。

サッカーワールドカップ 
ご覧になりましたか? 

もう、 
日本の素晴らしい戦いに 感涙でした! 

試合内容はもちろんですが 

◎ベテラン選手のチームの引っ張り方、支え方、 
◎日本人が感動し、シェアしたくなるポイントなど 

前後のストーリーにも 
学びがうんと詰まっていました。 

イケメン揃いで目の保養にもなりますし。 
(迷っちゃいますよね←) 

さて! 
デザイナーとしてどうしても気になってしまうのが

大会のロゴやビジュアル。

今回のW杯2026、 
デザイン的にすごく面白いことをやっているので 
紹介させてください。

「最悪のロゴ」と酷評されたW杯エンブレムが、 
実はすごく考え抜かれていた話
 

今大会のエンブレムはこちら。
https://x.com/FIFAWorldCup_JP/photo

黒地に「26」 
そしてトロフィーの写真が配置された 
非常にシンプルなデザインです。


発表されたとき、 
世界中から批判が殺到しました。


「いままで見た中で最悪のロゴだ」 
「スマホで2分あれば作れる」 
 

ただ、ちょっと待ってほしいのです。

まず、前回大会と比べてみる 

▲Copyright ©FIFA

前回のカタール大会はこちら。 
 

伝統衣装のウールショールからヒントを得た、 
アラブ文化を象徴するデフォルメされたデザインです。

美しいですよね。



これが「ロゴの常識」でした。 
開催国の文化をモチーフに、シンボルをデザインする。

でも今回は、 
その「常識」をまるごとひっくり返してきた。

「写真をロゴに使う」は 、本来タブーです 

ロゴに「写真」を使うのは、 
デザインの慣習として避けられてきたことです。


小さくなると潰れる。 
モノクロ印刷に弱い。 
背景に馴染みすぎる。 
 

でも今回FIFAはあえてそこを破った。 

発表イベントでは、 
ロゴと同じ形の巨大な「26」のオブジェの中に、 

本物のトロフィーを置いて展示していました。



写真でロゴを作っているからこそ、 
リアルの空間でもロゴを再現できる。
 

 

「リアルとシンボルの融合」 
これって実はすごく新しい発想だなと思います。 

 

デジタルの時代、 
印刷技術が上がり、 
スクリーン展開が中心になったいま、 
 

「写真はロゴに使えない」というルールは 
もはや過去のものになりつつあるのかもしれません。

そして、もっと大きな設計思想があります 

今大会はアメリカ・カナダ・メキシコの 
3カ国、16都市で開催される史上最大規模の大会。


これだけ多くの国・都市にまたがると、 
カタールみたいに 

「ひとつの国の文化や色」を象徴するエンブレムは 
作れないわけです。 
 

だから今回FIFAがやったのは、 
エンブレム自体をあえて「無色・シンプル」に設計し、 
色と個性を各都市に委ねるという逆転の発想。 

これを見ると、一目でわかると思います。

「26」という共通のフレームに、 
各都市のカラーとモチーフが乗っかっている。 


どれも「W杯2026」とひと目でわかりながら、 
その都市らしさが出ている。


シンプルにしたからこそ、 
これだけ豊かなバリエーションが生まれたんです。

何を統一して、何を変えるか

これ、ブランドデザインの核心だと思っていて。 


 

複数の媒体やシーンでブランドを展開するとき、 

全部を統一しようとすると窮屈になるし、 
全部バラバラだとブランドに見えない。



核となるものを固定して、 
表現は場に合わせて変える。
 
 

W杯2026のエンブレムは、 
それをとても大きなスケールでやっている例だなと思います。 


 

皆さんのブランドも、 
SNSとLP、チラシと名刺——

それぞれで何を「共通」にして、 
何を「場に合わせて変えていい」か、


意識してみると、バラバラに見えていたものが 
一気に統一感を持ちはじめますよ。

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